借入のための「アレンジメント・フィー」は「損金計上」か「資産計上」か
令和5年5月のKPCレポートは、ある会社が借入を行うために支出した「アレンジメント・フィー」について「支出の効果がその支出の日以後1年以上に及ぶもの」として「資産計上」したところ、税務当局から「損金算入」すべきであるとし …
台湾への輸出代行会社が「事実を仮装」して消費税の還付申告をしたと認定
令和5年4月のKPCレポートは、台湾への輸出販売代行を行っていた会社が消費税の還付申告をしたところ認められず、それどころか「事実を仮装」したとして「重加算税」まで賦課された令和3年12月23日東京地裁判決について紹介して …
「非居住者」である役員に「給与等」を支払う場合の「源泉徴収」
令和5年3月のKPCレポートは「非居住者」に支払った「給与」や「役員報酬」(以下、これらを総称して「給与等」といいます)についての「源泉所得税」及び「復興特別所得税」(以下総称して「源泉所得税等」といいます)の「源泉徴収 …
他人の税金を代わりに払うことになる「第二次納税義務」
令和5年2月のKPCレポートは「第二次納税義務」を巡り税務当局が逆転敗訴した令和3年12月9日東京高裁判決を紹介していきます。 1.「第二次納税義務」とは何か 最初に「第二次納税義務」について簡単に説明していきます。この …
税務署は相談に対する回答に最終的な責任を持たない
令和5年1月のKPCレポートは、ある個人が所得税の課税関係について税務署に相談し、その回答どおりに所得税の確定申告をしたところ、実はその回答が誤っていたために更正処分を受けた事案に係る東京地裁令和3年4月23日判決につい …
「国外財産調書」より先に「修正申告書」を提出すると「過少申告加算税」がかかる
令和4年12月のKPCレポートは「国外財産調書」より先に「修正申告書」を提出してしまったがために「過少申告加算税」が課されてしまった平成29年9月1日裁決事例について解説していきます。提出の後先だけで税負担が変わってくる …
「自己株式取引」に伴う源泉徴収を失念して、買主と売主が訴訟に
令和4年11月のKPCレポートは「自己株式取引」に伴う「源泉徴収」を買主が失念してしまい、取引から5年後に売主に請求したところ、支払いを拒絶されたため訴訟になってしまった事案に係る令和2年6月26日東京地裁判決を解説して …
千葉銀行提案の「不動産投資による相続税対策」も東京地裁で敗訴 ~不動産取引の経緯にも極めて不自然な点が~
令和4年9月のKPCレポートは、前回に続いて「不動産投資による相続税対策」が認められなかった事案について解説していきます。今回取り上げる令和2年11月12日東京地裁判決は「千葉銀行」提案にかかるものです。まだ東京地裁の判 …
最高裁が「不動産取得による相続税対策」を認めず ~判決の決め手は「三菱UFJ信託銀行」に残っていた稟議書~
今月のKPCレポートは「不動産取得による相続税対策」が認められなかった「令和4年4月19日最高裁判決」について解説していきます。この最高裁判決はマスコミでも大きな話題になっており、今後は「不動産取得による相続税対策」がほ …
税理士の計算ミスが税務訴訟の過程で発覚したが、20億円以上の相続税が還付されず
令和4年5月のKPCレポートは、相続税の「更正の請求」いわば払い過ぎた相続税の還付の可否について争われた令和3年6月24日最高裁判決について解説していきます。 1.相続税の計算の仕組み 最初に相続税の計算の仕組みについて …